絵文字の台頭
21世紀で最も急成長した言語といえば?
英語? スペイン語? 中国語?
正解は絵文字!
ハリウッドで、絵文字を主人公にした映画が制作されるほど、大人気です。
絵文字の台頭は、伝統的な言語学者にとって屈辱でしょう。
しかし多くの人に使われている事実は否定できません。
ではなぜ、絵文字は世界中で使われるようになったのか?
それは、言葉よりシンプルに、そして簡単に、
イメージや感情を伝えてくれるからです。
人類は、古代エジプト、いや、もっと昔の原始時代から、絵で物事を説明してきました。手抜きと言われるかもしれませんが、「うれし泣きしている顔」を挿入するだけで済むことに、長々と感情を表現した文章を書くのは、今も昔も時間の無駄。
イラストは即座に認識され、脳に解読されます。
例えば円の中に斜めの線と犬のマークがあれば、「犬は禁止」だと分かります。
あるいは、パソコンを使っていてフロッピーディスクのアイコンがあれば、「保存すること」だとわかりますね。
simpleshowがシンプルなシンボルを使うのも、瞬時にメッセージを伝えたいから。
人間の脳は視覚的な刺激にすばやく反応するのです。
米国人のモニカ・ルインスキーさんがガーディアン紙に答えたいじめに関する
コメントは、現代における絵文字の力を見事に物語っています。
「私たちの脳はテキストよりイメージを速く処理します。最速の手助け、つまり短時間で、孤独で悩んでいる人をちょっとだけ良い気分にする方法は、絵文字なんです。」
若い世代は、かつての略語「lol」(=Laugh Out Loud=爆笑)に飽きて、新しい絵文字
にひかれているだけかもしれません。ただ、忘れてはならない事実があります。
オックスフォード辞書で、「2015年の言葉」に選ばれた単語は
何だと思いますか?
…なんとこの絵文字(うれし泣き)、なんですよ!
絵文字についての解説動画は、こちらからどうぞ!