simpleshow創業者チームが参加 !
「wikimania 2016」
ウィキペディアの目的は、巨大な壁を築くことではなく、世界をつなぐ大きな架け橋となることです。
ウィキペディア創始者ジミー・ウェールズのこの言葉とともに、第12回ウィキマニア会議は幕を開けました。
ウィキマニアとは、世界最大の無料オンライン百科事典「ウィキペディア」の関係者及びボランティアによって毎年開催されている国際会議。
世界中から集まったウィキペディアのファン、すなわちウィキペディアンたちが、ウィキペディアの未来について語り合う場です。
世界60か国から1,000人以上を迎えた今年。ウィキペディアが、平和に暮らしていくために必要となり得ることを、改めて思い出させてくれました。
今回のウィキマニアは、ロンドン、香港などの大都市を離れ、イタリアの小さな村で開かれました。
山々に囲まれたコモ湖近くにあるエージノ・ラーリオ村で、800人の村民たちが、simpleshowアカデミー主宰者イェンスを含め世界中から集まったウィキペディアンに門戸を開き、無償の知識に貢献してくれたのです。
simpleshowチームは、「simpleshow foundation(シンプルショー財団)」として、講演プログラム、ディスカッション、ワークショップに参加しました。
simpleshowは、ウィキペディアとsimpleshowがタッグを組み進めている用語解説プロジェクト「ウィキビデオ」の取り組みを説明。
新たに始まった無料サービス「my simpleshow」を通じて、ウィキペディアンの誰もが、各用語の解説動画を簡単に制作できることを体験して貰いました。
すると、私たちの新ツールに注目が集まり、わずか1時間で、セミナー参加者たちはそれぞれ解説動画を制作!
「イーストフリージア地方の伝統的な紅茶」や「ウィキペディアに最適なトピックを見つける方法」などなど……本当にバラエティに富んだ内容でした。
さらに、会場内でまたたく間に噂が広まり、セミナーに参加できなかった他のウィキペディアンの間でも「my simpleshow」は話題に。
手応えを感じました!
ワークショップに加えて、simpleshowチームは、ウィキペディアの世界について研究するプロジェクト、ウィキバースの代表者たちと知り合いました。
ディスカッションの議題として特にあがったのは、無償の知識へのアクセスに関する世界的な障壁と、解説動画が果たす役割です。
また、動画コンテンツを自動作成するソフトウェアや、モバイルを想定したウィキペディアの改良についても話し合いました。
例えば、動画が学習において果たす役割について。
ウィキペディア創始者ジミー・ウェールズは、simpleshowアカデミー主宰イェンスが投げかけた動画の未来に関する質問に対して、次のように答えました。
「動画にはテキストのサポート役を期待しています。現代の学習プロセスに、映像やインタラクティブの要素は必要不可欠。動画はテキストの内容を補い、ウィキペディアを全く新しいレベルにまで高めるでしょう。」
興味深いディスカッションや参加者たちとの交流に加え、個人的にありがたかったのは、ウィキメディア財団エグゼクティブディレクターのキャスリン・マーとウィキペディアンたちが、バースデー・ソングを歌ってくれたことです。
素敵な誕生日の思い出になりました!
しかし、何より忘れてはいけないのは、800人の村民たちが、ウィキマニアという全く縁のないものに場所を提供してくれたということ。
そして1週間にわたり温かく受け入れてくれたことです。
新しい考えにオープンである彼らは、次のことを教えてくれました。あらゆる知識に誰もが無償でアクセスできる未来のために、協力こそが必要不可欠なのだと。
誰もが無償の共有知にアクセスし、自由に学習できる世の中。私たちsimpleshowは、
用語解説「ウィキビデオ」のプロジェクトを通じて、ウィキペディアが目指す世界の実現に貢献していく決意を新たにしました!
文責:イリヤ・コンパソフ